何も誇れぬ人生の記録

『ぼくは何も誇れないのが誇りだな』沼田真佑、影裏より

2024-03-24から1日間の記事一覧

自由意志の途切れ目には確かに静寂があった。私はその時遠い月の世界からの巡礼から戻り、藁ぶきの茶色い壁が一面に苔むした簡素な邸宅の一室にいた。体には深い疲労があり、何の欲求ももはや感じることができなかった。私の精機は黒くしなびて、もはやイナ…

欲求のさまざま

ある飲み会の席で会社の上司と「残業は悪か善か」という話になった。残業を肯定したい上司に対して周囲はいやいやながらも同調しなければならない雰囲気だったが、僕は断じて嫌だったので気配を消して話を振られないようにしていた。 残業は人から貴重な時間…

反抗は反抗らしくあれ

ずっと僕が創作をする意義について悩んでた。それになんの価値があるのかと。 そもそも価値などない。なぜなら僕の創作物はなんら意義のある主張も含んでいなければ、かと言って既存の理論の明快な解説も出来ておらず、内容浅薄にしてむしろ数学の進歩にとっ…