何も誇れぬ人生の記録

『ぼくは何も誇れないのが誇りだな』沼田真佑、影裏より

倫理論

自分の中の卑しい気持ちを刺し殺したい

自分で卑しい心むき出しの振る舞いをしてしまい、一生消えない傷を不意につけてしまった。 「人を見下す気持ち」は数ある人間の悪感情の中でも、最も消えにくいものだとされています。 怒りや、嫉妬心といった誰がみても「嫌だな」と思える悪感情を克服して…

なぜ僕は落ち込んだのか?

昨晩、自分が書いている論文のキーワードを検索していたら、論文中の汎関数と完全に同じものを扱っている10年前の論文を見つけてしまった。 僕はそれを見て気持ちが揺らいだ。なんで落ち込んだのかを考えてみる。 それはやはり、僕は論文を自分のために書こ…

プログラミング学習と数学学習の違い

どちらの場合でもコードあるいは論文を読み込んでいくという点では共通している。しかしコードの場合は機械を賢くするが、数学の場合、その論文の内容を走らせるのは人間の脳内であり、それによって人間を賢くすることが目的である。そしてその内容を吸収し…

課題に向かうには

・日本の子供の1/7は貧困状態。これからの仕事というのは、一部の作る側の仕事かエッセンシャルワークにしか価値を見出せなくなってくる。教育分野のエッセンシャルワークに従事するなら、自分に何ができるか。 ・技術について。自分が今からプログラミング…

火曜日: ・久しぶりに机で数学の勉強。宮寺功の関数解析。p23バナッハ空間の定義まで。最後の注、「任意のノルム空間はノルムからの距離で稠密に入るように完備化される」というのはよくできてるなと思った。これだけみてもこの世にこんなに美しい概念はある…

僕らの人生はエラーに苦しめられる。 彼はうまくいったのにどうして僕はうまくいかない? 母はこういうけれど、それは僕にとっては間違いだろう? これらの苦悩はすなわち、同一の環境というものが存在しないから起こるのだ。 そのために人間は普遍性を追求…

僕の人生

2010年、19歳のとき僕は東京大学理科二類を中退した。今からもう12年半も前になる。 夜の井の頭公園を歩きながら、中退を決めたことを母親に涙ながらに電話したことは今でも忘れていない。 それからの10年は大学中退したことの挫折感と格闘する日々だった。…

論理実証主義者の姿勢

興味深いのは、倫理的問題に対して慎重な態度を取っていることだ。 1) その命題はロジックに関するものか? 2) その命題は事実に関するものか? 3) その命題は倫理的なものか? あらゆる陳述はこの3段階のステップで検証される。 倫理的な考察はつねに最後に…

論理ノート(1)

論理ノート、マキナニー著より抜粋 読書会でエイヤーを読んだ後だったので、その時に考えたことの復習になりました。 意志を効果的に伝えるための5つのルール 1)明確に説明していないのに、聞き手があなたの言いたいことを理解できたと決めつけない 2)完…

分析哲学流生き方

文の持つ有意味性と(発話者の)感情の部分を一旦切り離して分析するってとてもおもしろいと思った。とくに常識や誹謗中傷の分析は重要だろう。 我々はこの世のあらゆる理不尽と闘う必要がある。理不尽はあの手この手で僕らを信じ込ませ、屈服させようとしてく…

反省が足りない

感情論は無意味である。 個人的な目先の幸福は感情が支配していても、世界と関わる上では感情論は無意味であり、それどころかずっとずっと有害である。 なぜ俺は、数学の道で失敗したのか? あるいは、失敗してはいなかったのか? それ以前にもっとわかりや…

罪と償い

リーマンの研究には、リー代数が用いられる。 リー代数の大元にはグラスマンの外積代数がある。 一方でグラスマンは数学の本質は形式であると言った。 さらにフローベールは文学の本質は形式であると、同じことを言った。 なので、この連想から僕はフローベ…