何も誇れぬ人生の記録

『ぼくは何も誇れないのが誇りだな』沼田真佑、影裏より

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

第14回小説でもどうぞに応募しました。

サルトルの実存哲学をパロりたかった。が、うまく行かなかった。なんでか? プロットが直線的なこと。 会話文に惹きつける内容がないこと。 人物のキャラがどれも全く見えないこと。

第19回坊ちゃん文学賞に応募しました

推敲する中で色々と課題が見えてきました。 1) 会話文を違和感なく挿入することが難しいこと。そもそも、面白い会話や噛み合う会話、展開していく会話を書くことが難しいなってこと。 2) ひとを引きつけるプロットを作るって難しいなということ。 3) そもそ…

私とは一つの可能性ではなく、一つの履歴である

読書会で読んだ本から導かれて実存主義に興味を持った。 まずはサルトルの実存主義とは何かという講演録を読んでいる。 これを題材に物語を書いてみたい。

振り返り

19歳 大学に入学し上京する あの寮、学生会館、疎外感、不安、体調不良、孤独。 20歳 新潟に戻る。鬱屈した日々。 21歳 大学再入学。小さな恋。ほとんど孤独。 22歳 あるきっかけで歯の不調。顎の不調。これは10年続く。対人恐怖が悪化する。 23歳 何もない…

ポール・オースター著『ガラスの街』 断片的な物語の中の実存

1 プロット この作品は13の章からなり、その前半のプロットは概ね典型的な探偵小説の形をとっている。各章の概略は以下の通り:1. 探偵への依頼の電話 2. 依頼主との接触3. 依頼主側の関係者との対話4. 事件と関連する出来事の回想5. アイテムの入手6. ターゲ…

自由と生命は両立可能でしょうか?

自由 他からの束縛を受けず、自分の思うままにふるまえること。 生命 自己を維持するための代謝,自己増殖としての成長,同型のものを再生産する複製,外界への反応性と適応性などの特質をあわせもつ物質複合体あるいは個体の状態をいう。

会話文について

1 鉤括弧「」の前の導入文は極力書かない。 2 鉤括弧「」の後に「と、○○」という形で息継ぎが必要なくらいなら「と、」を省く。 3 鉤括弧「」の後の短い「と彼が言った」などは書いてもいい。

命の奴隷

生きる限り

物語というのは厄介な物で、それがどんなにくだらなかろうとそいつを考え付いた当の本人がどこかでそれを表現しないかぎり、いつまでも心の中でくすぶって煮え切らない感情を残していく。この嫌なしがらみから抜け出すには物語を何らかの方法で外に出すしか…

好きでした

僕はひどい肩こりだ。腰にも違和感がある。これは僕の持病だ。十九からこうなんだ。これさえなければ僕の人生もっと高いところへ行けてたんじゃないか、こんなに鬱々とした日々を歩む羽目にはならなかったんじゃないかと本気で思っている。 大学一年の時にど…

前回

良くない振る舞いをたくさんしてしまったことでずっと罪悪感が残っているから、次の読書会に向けて今までよりはしっかりと作品と自分自身とに向き合ってる。 それで許されるかはわからない。しかしベストを尽くす。価値ある繋がりが今はこれだけなのだから。

ブロックした友人と拾わなかった銃の化身が駐車場でポルノを観ていた

考えというのはなかなか自由にならないもので、文体も言葉も望んでもありふれたものしか浮かばなかった。殴り書きしているつもりでいても、裸でいるつもりでも、どうしても僕はちゃんと服を着てちゃんとした言葉遣いで物を考えようと、意識せずともそうなっ…

僕は信じていません

信じられなかった。もう少し肯定的に言い直すと、本当に信じていたものは別のものだった。 このことが僕を「状況の奴隷」にしていた。 信じられないので、達成できない。何か少し出来てもすぐに無意味がわかったので、ただ自己否定をひとに伝えた。 そうして…

駅前通り

遠い世界に行きたいと願うとき、何から始めればよいのだろうか。 目的なしに降りた駅にはマクドナルドもなかった。日差しを避けて高架橋下に潜り込んだ。小さな蕎麦屋があった。メニューはかけそばと山菜そばしかなく、金欠だった僕はかけそばを注文せざるを…

砂虫

黒い土が盛り上がったところに、不思議な日陰ができていた。私はその日陰の形があまりに気がかりだったので、誰かにどうしても見せなければと思い、人をよびに飛び出た。 午後の往来の日差しはまだ強くて、立ち上がり木陰から出た途端に急な吐き気が催した。…

夏目漱石 中身と形式 1911

この講演の最初の10%が一般の聴衆向けて講演するにあたっての前口上に費やされていて、なにかこの題名にちなんだ皮肉的な冗談なのかなと思った。この前口上で講演の場所やどんな心持ちで話すのかどんなふうに話の内容を決めたのかについてひたすら言い訳めい…

老いらくの恋

施設の日陰にあるベンチに老人が腰かけていた。 「今日は曇ってるね」 そこには誰もいない。昼寝の時間だった。彼はいつも抜け出してここにきていた。 「雨が降ったら怖いかい?」 彼の目線の先に紫の小さなコスモスの花があった。老人は悪戯っぽく笑いかけ…