何も誇れぬ人生の記録

『ぼくは何も誇れないのが誇りだな』沼田真佑、影裏より

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

月曜日: 問題の正しい形とはなにか。一人孤独に険しい山道を歩む。 ・サリバンの業績についてのギスさんの発表動画。cycles for the dynamical study of foliated manifolds and complex manifolds, 1976の素晴らしい解説だった。やはりこの論文はサリバンの…

日曜日: ・逆問題についての数学セミナーの特集を読んだ。熱意が伝わる。 ・関数解析のエチュードについて、やはり自分のカレントの空間の逆問題の目的のためには洲之内の本が良いと思った。やはり彼の本自体が彼の主著となる論文のエチュードとなるよう書か…

連続と線形、離散の関係を問う。

現実を近似する方法にはいくつかの種類がある。それにまつわる問いとして 位相多様体と区分的線形多様体の違い、コーシー問題と離散化の違いが論じられる。

土曜日: ・得点奪取現代文の前半を音読する。音読テキストとして良い。

金曜日: ・LawsonのSimonsの極小部分多様体の仕事のサーベイを半分読む。スタンダードな内容が美しくまとまっている。やはり鍵は、図形の概念の変革とそれによって解析学の強力なフレームワークが適用できるようになることだ。 ・Hanson先生のEH計量をみるこ…

木曜日: ・逆問題について。大切なことは安定な近似解を構成するシンプルなアルゴリズムを提案すること。自分のキャリブレーションの場合は、正則化と近接点法両方での多角形近似が可能かを調べること。 数学セミナーにまさに逆問題が主題の特集があった。読…

水曜日: ・エチュード。ベクトル束上の微分作用素の章。多分この本で一番テクニカルな部分。たしかに煩雑だが、雰囲気は古典的なベクトル解析の発展という感じ。20世紀微分幾何の道具立ての全てがここにある。 ここにはラプラス方程式熱方程式に基づくパラダ…

現代文の試験問題の解き方

段階一 トピックセンテンスとそのサポート文を意識しつつ、順接、逆説、説明のディスコースマーカーに注意しながら全体の論旨を把握する。 段階二 設問ごとの解答のポイントを箇条書して、その箇条書きをまとめる形で解答を作成する。各ポイントは基本的には…

火曜日: ・明確な対象が目の前にあるのに、論文になるような証明を持つ命題を書くとっかかりが見つけられなくて焦る。欲しい性質は凸集合への射影なのだから、リプシッツ性だろうか。書かねばわからぬ。目的は誰でもわかる身近な対象で神聖な物体を近似でき…

月曜日: ・自分のill-posed problemを整理。L^1が抑えられていればL^2が抑えられる、と初等的な間違いを犯してキャリブレーションの特殊性を見落としていた。一つ一つの正則化はキャリブレーションで拘束しなくても、正則化からL^2が抑えられるのでH内部に弱…

日曜日: ・アガサクリスティーの「春にして君を離れ」(p. 192)のロドニーのセリフに心を打たれる。自分の着きたい仕事に就いていない男は男であって男でない。 ・今までくすぶっていた問題の鍵は安定性と拡散をはっきりと言葉にすること。

アガサクリスティー, 春にして君を離れ, 1944

書き出し: ジョーン・スカダモアは目を細めて、鉄道宿泊所の食堂の薄暗がりをすかすようにした。いささか近視の気味だった。 「あれはたしかーーでもまさか、そんなはずはーーいえ、やっぱりそうだわ、ブランチ・ハガードに違いないわ」 何て奇妙なーーとこ…

土曜日: -問題はシンプルに煮詰まってきている。だからこそトリビアルにも見えて絶望する。焦点はコーンを動かしたときの安定性だろう。サリバンの論文では安定性の主張はどうなっているか。

金曜日: 先が見えないときはエチュードに限る。 ・宮寺関数解析の演習問題。ツォルンの補題の例題がわかって嬉しかった。 ・数学英語をちょっと音読。 ・クラニシメモリー。全部観たい。気合で。ヤウさんの発表はまとまっている。 ただ僕ができる数学は賢い…

木曜日: ・宮寺さんの本。一章の練習問題。

水曜日: ・逆問題の講義動画いいかも。 ・意外と点列の存在も非自明だが論文がある。 ・チコノフの論文を飜訳した。 ・アホのための数学入門読了。掲示板の多変数複素関数論の書き込みも参考になった。中心概念は擬凸性。これはキャリブレーションに家久長さ…

火曜日: ・タオの戦略集を読む。やっぱりチャンピオン本の最初も借りて読めばいいかも。 ・チコノフの論文の翻訳途中まで。構成はきれい。正則化の設定と収束定理、評価の記述、最後は差分法の実装。 我らの場合はまずサリバンのコーンの論文。その代表例と…

月曜日: ・チコノフの論文はこの前のが参考にするには一番あたりで、あとは一番引用されているものだけ自分で考えて読むと良い。あとは、ill posed のmathpediaがまとまっている。やはり自分の基礎学力を信じてオリジナルシンクに限る。 今の自分にとって基…

日曜日: ・現状認識。勇気を出して研究ノートをかけた。やはり純粋にノルムと位相の問題。よくみると非自明なのだ。BS多様体の場合が先決だ。 もっと簡単な証明なんていくらでもある。大事なのは読んだ人が賢くなった気持ちになること。いや、賢くなること。…

土曜日: ・ゲストブックでの二木先生のお話。日本で最も成功した数学者の一人。終盤に強い人が強いという言葉は耳が痛かった。能力的にもメンタル的にも自分は終盤に強いとは言えなかったから。しかし、終盤は誰にとっても苦しいわけでだからこそ難しいのだ…

金曜日: ・ずっとあるテーマ。BS多様体S^3×R^4のゼロ断面S^3を考える。HLの擬凸性の議論からこれが唯一の閉正カレント(修正可能を仮定しない)であることが示される。さて、このような特定のデルタ関数に収束するL^2関数列をヒルベルト空間上の変分問題として…

木曜日: ・チコノフ正則化の数値解析の教科書の序文。頭がまとまらないが問題設定のヒントが散りばめられている。自分がやりたいのはMilgram-Rsenbloomの熱核の逆問題だ。良い正則化を見つけることが課題。ただし、教科書を読んでいてもどこまで書けば論文に…

作りたいもの

サイトの適切な読み上げを行うアプリ 従来の問題点 不要な部分も読み上げてしまう。抑揚がつけられない。平坦。 やりたいこと 例えばアーカイブという論文レビューサイトの利用者が欲しい情報だけを取り出して読み上げる。 それをコメントとともに保存する。

水曜日: ・逆問題についての発表動画を見た。非常に分かりやすい。これからは、「解けない問題を適切に解ける問題にして、その収束性を示すこと」が大切だと思う。その正則化項を学習で見つけることが逆問題の分野のトレンド。昨日のナッシュインタビューと…

・ナッシュのインタビューを読んだ。西野さんの。「シンプルで離れたアイデアで問題に取り組むこと」「源流に学ぶこと」ナッシュ自身は近似と反復による存在定理のプロだと思う。 ・動画を3つみるとすれば、あの全変動正則化のもの, jdg2017のタウベス、あ…

月曜日: ・今野先生の本で接続の計算の復習。分からなくなっても座標表示で計算すれば大丈夫というのは安心だ。しかしなかなか進まず、聴覚過敏とイライラもあって夜辛かった。しかし、思い出すと高校の時もイライラして何本もシャーペン壊したなあ。未だに…

日曜日: ・錐計画のサーベイ。一箇所例を見てあれっとなった。カリブレーションとは難しい部分を錐の神秘に集約させ、問題をできる限り線形で凸なものにする手法ではないのか。パラパラ凸解析の世界的教科書を見ていたら極小曲面の例があった。キャリブレー…

土曜日: ・マサイを読んだ。HLの論文群から最適化関係のフレーズを探した。Bellmanの原理があった。カリブレーションとは何かが気になる。1stオーダー?リニア?ノルムの最小化と違いは 自分の軸をどこに置くかだ。 ・読書会で1984について話した。

・問題についてもう一度考えた。今考えているのは、カリブレイティッドサイクルを、与えられた周期を持つそれを、さらにはシンプルなそれを存在する場合には最適解として与え、存在しない場合にも何かを解に持つような凸最適化問題を提案することだ。欲しい…

木曜日: ・昨日の夜カリブレーションの幾何の線形な実行可能領域上の凸最適化らしさを考えていた。凸性あるところ必ずそれに関するつながりがある。 ・バスなどでHL論文の5章をよんだ。ホッジ問題。二段階ある。その整数コホモロジーにclosed calibrated cu…