・シンプルな考え。ウォレンさんの数学研究の始まりは実に見事だった。モンジュアンペール方程式を凸関数の場合にみると、それは極大グラフ多様体になっているのだった。この一つの発想をさまざまな観点から見直して、モンジュアンペール方程式の古典的考察を中心に発想が広がっていった。
自分の場合は始め、リーマン計量の余接束の空間上の自然なハミルトニアンたちを考えていた。これとラブロックのテンソル分類などと組み合わせて不変量を調べたりしていた。これは発散ゼロのテンソル場の上の常微分方程式だったからサリバンのような流体へのアプローチに近いと思った。発散を保つというのは、体積一定という拘束条件に近い。
狙ったわけではないが、それがとても自然だったから、その拘束条件に行き着いたのだ。
こういう紆余曲折をへて、もっと解に触れたいと思い、局所定数な関数に憧れた。これもサリバンのあのサイクルの論文に惹かれた理由の一つだった。
そして一応は解答を得たのだろう。
・職業訓練では、焦りとみんなに嫌われているのではという不安で癇癪を起こしてしまい失敗だった。