2022-06-30 水の記憶 作品 声無き声を聞いてほしい。 冷静な考えが浮かぶ前に。 我らの本能がこだまするあの本殿の中へ。 忘れてきたものは沢山あった。 きっと僕らはそれでも蘇る。 まだ残る香りがそこへ届けてくれるだろう。 理解の前に欲しいものがあって、満たされないと知るとき、僕は不必要になる。 ただ透明でありたいだけだ。 透明こそ全てだったのだ。 今こそ思い出そう。 時が全て連れ去るだろうが、まだ動けるうちに隠れよう。