何も誇れぬ人生の記録

『ぼくは何も誇れないのが誇りだな』沼田真佑、影裏より

失敗を乗り越えられない僕ら

あれはもう1年半以上前。

ものすごく久しぶりのゼミだった。

ズームで研究室の先生とOBとでおこなったゼミで僕は発表をした。

ひどい発表だった。初めからオドオドとしてしどろもどろだった。

考えていることにして必死になってまとめようとしていたのだけどまとまらなくて、

その前日もどうにか集中するためにビジホに泊まって徹夜して考えて、

それでも証明らしきものを何一つ得られなかった。

体調も最悪で、初っ端の基礎的な確認にも立ち往生してしまった。

外積代数にはどうやって計量を入れますか」

僕はこれにすら答えられなかった。

この失敗が1年半以上も頭に残って、考えることが怖くなってしまっている。

向上する意思とは、失敗を直視して修正を加えていくことだろう。

それができないかぎり、自分に続ける資格はない。