何も誇れぬ人生の記録

『ぼくは何も誇れないのが誇りだな』沼田真佑、影裏より

2022-10-29から1日間の記事一覧

フィクションの類型についての仮説

純文学でもラノベでもその物語の類型をたどっていけば、大元は同じであると思う。その作品の中で主人公はある物語の続きを生き始めるが、その続きが彼の精神の変化あるいは変調によるのなら純文学であり、世界の方が入れ替わったことによる場合にはラノベに…

21世紀の文学とそのための学び方

これからの文学に求められるのは、こだまの沈黙というアイロニーである。こだまというのは意識に響き渡る自分の心の声だ。ヴァレリーはある詩の中で、彼方へみみをすませば、彼方もこちらへみみをすますのだ、と歌った。 作品とは、性能の悪い一個の受信器で…