何も誇れぬ人生の記録

『ぼくは何も誇れないのが誇りだな』沼田真佑、影裏より

一瞬でも真面目に生きたいと願う

まともな生活を送ったことがないことに罪の意識を感じた。自分の今は31歳男の生活ではない。気持ちが10代のまま、誰かと対面することも怖くて、ひとりで閉じこもって妄想の中で生きている。

オンラインでの質問対応業務で優しい学生さんに「学校にはいつ来ているんですか?」「ずっと休んでいるんですか?」と聞かれてとても恥ずかしかった。

一度学生のみんなと対面した時に感じた目の前の若さに対する焦りで自分は落ち込んでしまって一発でギブアップしたのだった。教壇に立った時、自分はどうしてここにいるのかわからなくなり、そしてそのまま自分だけ曖昧なまま歳をとって下降していくんじゃないかと漠然と怖かった。それなのに目の前には成長の只中の若い学生がいて、傷ついた気持ちのまま圧倒されてしまった。そしてこんな我がまなな理由で仕事を投げ出した。

ここから先に何があるだろうか。何かを目指せるだろうか。どうしたらまともな生活に戻れるのだろうか。恐る恐る自分を守りながらも人生を少しでも進めていくことはできないか。若い彼らの優しい言葉に今は答えられなくて、もしかしたら残念な思いや怪訝な思いにさせてしまったかもしれないけれど、忘れずに応えていきたいと感じた。