何も誇れぬ人生の記録

『ぼくは何も誇れないのが誇りだな』沼田真佑、影裏より

20年頑張って何も上手くできなかったって良いじゃん

そう思うよ。

今、31歳。今年32歳。14歳くらいから、ずっとずっと数学にしがみついてきたけど結局ダメだった。ここ数年はただただ申し訳なさとか責任を言い訳にしてしがみつくことから抜け出せなくて。

思えば何度も危ないんじゃないかって感じる思い出があった。その度に幻を一人で追うという選択をして自分の嫌いな孤独を肯定してきた。

高校くらいの時、一生懸命ある不等式の証明を考えていてしまいには物凄く落ち込んでしまったこと。そういう経験がその後も度々あって、もしかして自分は将来もこんな感じで他の人が簡単に解けるような数学の問題でも考えられないんじゃないかって不安になったけど、やっぱりそれは的中してた。

何だったんだろうな、育ってきた環境のほんのちょっとした歪さがうまい具合に気質とも組み合わさって、自分をこういう風に閉じこもるように仕向けてたんだろう。

高校まではまだ多くの時間をみんなと共有するように助けてもらえていたからよかった。だから高校卒までの自分は堂々と履歴書にかける。しかし18から31までの13年間、今までの人生の42%は思い出したくない闇。

高校卒から32になる年の春まで刑務所にいたようなものかもしれない。その間の人間関係もそれ以前の関係も全くなくなってしまっていることも同じだ。それでもこの人生の中で本当に嬉しいと感じた体験を大切にしてこれからを生きる。