何も誇れぬ人生の記録

『ぼくは何も誇れないのが誇りだな』沼田真佑、影裏より

出鼻をくじかれる世界

この世の中何かを始めようと思ってもその気持ちを持続させることがとても難しい。その理由は何なのかと考えてみると、やはり出鼻をくじかれるというのが大きい。そんなことやったって俺は上手くいかなかったととか、もう遅いよといった情報が身の回りに溢れていて、続けてみる前に諦めてしまう。

しかしそれが知性の本質でもある。行動というのは本質的に反知性的なものなのだ。極限まで皆が賢くなった世界ではきっと一人も自分で動く人なんていないだろう。そして幸せを求めるということもしないはずだ。幸福感とは論理にあるのではなくて非論理的な物語の中にあるからだ。