何も誇れぬ人生の記録

『ぼくは何も誇れないのが誇りだな』沼田真佑、影裏より

4 分別

1 30代の男が清掃の仕事を辞める。

2 SDGs関係のゴミ拾いボランティアを募る。

3 喫茶店に呼び出され、ニュースキンの勧誘を受ける。

4 勧誘を受けたことをもう一人のボランティア仲間に相談すると彼女も信者だったことが判明し、むなしくなる。

 

3 失敗

1 大和の配送工場で仕分けの仕事をしている。怪我をして運ばれる。

2 殆ど面識のなかった同じ非正規の同僚が病院で、今の日本は間違ってないか?と熱弁を振るい、オルグする。彼は共産党員であった。

3 恥ずかしい気持ちを抱えつつ、集会に参加すると、そこには党員たちの姫がいる。時代が時代ならジャンヌダルクだったのではないか?とっとびな言動で党員を魅了する。彼女は10代から20年以上そこで共同生活を送っていた。

4 寝取られのような男としての屈辱を味わうが、だからこそより一層、デモ隊で力強く資本主義の失敗を訴える。日本は中国と戦争をしようとしている。同士は殆どが老人。

 

2 混濁

1 清掃の仕事をしている。憧れの社員さんがいる。

2 偶然、同級生に会い、作家志望の会にさそわれる。

3 アダルト作家ならいけるのでは、と目論むがうまくいかない。だんだんと自分がそのアダルト小説の世界に引き込まれる。

4 電車で痴漢にいたり口論になる。

 

1 変態観測

1 小学校のグラウンドに忍び込んで望遠鏡で小学校をみている。

2 理科教師に注意される。しかし、呼び止められてロリコンの彼の秘密のコレクションをみせられる。一緒にこれを売らないか?

3 母親にばれて家を飛び出す。ホームレスになる。

4 主人公、朝の代々木公園の敷地でカレーを振る舞われる。クリスチャンに改心する。